なぜ人々は夜に外へ出ないのだろう?外にはすることが何もない。人の気配もない。囁き声と、夕べの散歩を楽しむ長い影があるだけだ。朝になれば片付けるべきことが山ほどある——こんな気まぐれのために後回しにするのはもったいない。つまり、夜は眠るためにある。
それでも、この遅い時間に急ぎ足の音が聞こえる。とがったモミの木が道に向かって身をかがめる。太い幹の間でランタンの光が揺れ、その火花が樹脂の雫の中で音を立てる。炎に追われた素早い影が伸びる。節くれだった枝が地面すれすれまで垂れ下がり、細い道の帯を丸めてどこかに隠してしまいたいかのようだ。
グーマが道を転がるように駆けてくる。古い漁網で作ったリュックサックを引きずっている。中で何かがガタガタと鳴る。